NEWS お知らせ
2022.11.16

ikumori素材 ナラ・ニレ・センってどんな木?


紅葉の季節になりました。今年は紅葉狩りに出かける方も多いのではないでしょうか。
モミジをはじめ、秋に一斉に赤や黄色に色づく樹々は主に落葉広葉樹と呼ばれます。
エシカルインテリア「ikumori」に使用している、ナラ、ニレ、センも落葉広葉樹です。

ナラ・ニレ・セン
樹木は大きく、針葉樹と広葉樹に分けられます。それぞれ、どんな違いがあるのでしょうか。

針葉樹と広葉樹の違い
針葉樹は、その名のごとく、葉が針のように細く尖っているのが特徴で、クリスマスツリーに使われるモミや建材としてよく使われるスギやヒノキなどがあります。多くは年中、葉が緑色をした常緑樹で、40から60年で建材として利用できる大きさに成長します。針葉樹は真っ直ぐに伸びるため建材が取りやすく、日本の人工林の9割は針葉樹が占めています。英語で「ソフトウッド(Softwood)」と呼ばれるように材が柔らかく加工がしやすいのが特徴です。

スギの葉と花。まっすぐに育つことを意味する「直ぐ木(すぐき)」ことが名前の由来になっている。

広葉樹は平らで広い葉が特徴です。さらに、広葉樹はikumoriで使用している、ナラ、ニレ、センのように秋冬に落葉する落葉広葉樹とシイやカシのように落葉しない常緑広葉樹に分かれます。針葉樹と違い、枝分かれしながら横に伸びること、また建材として利用するには平均で150から200年と成長に時間がかかることから、人工林に植えられることはほとんどありません。そのため、日本の人工林の9割は針葉樹ですが、天然林の8割は広葉樹が占めています。英語で広葉樹は「Hardwood(堅木)」と呼ばれるほど堅く、傷がつきにくいため、昔から家具や床材として重宝されてきました。特に、広葉樹の複雑な木目は味わいがあり、根強い人気があります。

身近な広葉樹の一つ、ナラ。秋にはどんぐりの実をつける。

では、ikumoriプロジェクトが使用している広葉樹、ナラ、ニレ、センはどんな木なのでしょうか。

ナラ・ニレ・センってどんな木?
「森の王様」ナラ
ナラは子どもたちが大好きなドングリの実がなるコナラやミズナラ、クヌギの総称です。全国に分布し、日本の広葉樹林を構成する主要な樹木です。ドングリの実はクマやリスなどの餌に、樹液はカブトムシやクワガタなどの虫の餌になるなど、多くの生き物を育むため、ヨーロッパでは「森の王様」とも呼ばれています。
材はとても堅く、木目が美しいことから昔から家具や床材の他、船材に使われてきました。「ジャパニーズオーク(Japanese Oak)」と呼ばれ、国内外で根強い人気を持っています。例えば、ミズナラは、独特な香りを生み出すウイスキー樽の素材としても評価されています。

ナラは虎の毛のような木目、虎班(とらふ)が特徴

アイヌの歴史にも息づくニレ
ニレはニレ科ニレ属の総称で、秋に花が咲くアキニレ、春に花が咲くハルニレ、オヒョウなどがありますが、通常はハルニレを指します。北海道には主にハルニレが、本州南部にはアキニレが自生しています。いずれも秋には葉が黄褐色になり、美しい紅葉を見せてくれます。ちなみに、ikumori製品のニレでは、ハルニレとオヒョウをミックスして使用しています。
ニレ材は堅く、曲げに強いため、太鼓の胴や古くは舟材として使われていました。大きくなると高さが30メートルを超えるものもあり、大きな材がとれるため、テーブルの天板などにも使われています。
北海道に主に生息するニレの一種、オヒョウの皮からはアイヌの男性が儀式の際に身につける衣装「アトゥッシ」と呼ばれる織物がつくられていました。木材としてだけではなく、繊維としても活用されてきた歴史を持つ樹木です。

晴れ着の場合は写真中央のように紋様をあしらったアトゥッシを着た。

天狗の団扇?セン
葉が天狗が持つ団扇のような形をしていることからテングノハウチワとも呼ばれるセン。枝に鋭いトゲがあることからハリギリと呼ばれたり、木目がケヤキに似ていることからニセケヤキと呼ばれるなどさまざまな呼び名を持っています。
センも日本全土に生息しますが、主に北海道に自生し、秋には葉が黄褐色になります。平均的な高さは10-20mくらいで、大きいものは30mほどになります。比較的真っ直ぐな木目と白い木肌が特徴で、化粧板や家具材としても重宝されています。

熟練の技で製品化、広葉樹の植樹にチャレンジ

広葉樹は木目のユニークさ、美しさはあるものの、真っ直ぐで幅のある木材が得にくく、加工が難しいため、多くは紙用のチップになったり、バイオマス燃料の原料になっているのが現状です。しかし、なんとか広葉樹の良さを有効活用したいと思い、ikumoriプロジェクトでは職人の熟練の技によって製品化することができました。広葉樹ならではの木目、杢や班といった、通常廃棄される部分も「木の個性」として活用しており、木の成長の証を感じていただける仕上がりになっています。
広葉樹は針葉樹と比べ成長が遅く、枝分かれすることから材が取りづらいため、使っても再度広葉樹が植樹されることはこれまでほとんどありませんでした。しかし、時間がかかったとしても、使った木と同じ広葉樹を再び現地に戻していきたいと思い、ikumoriでは広葉樹を再度植樹していくことにチャレンジしています。
今植えた木が木材として使えるようになるとしてもそれは50から100年後のことです。気の遠くなるような話ではありますが、未来の子どもたちに「ちゃんと使った分は戻したよ」と胸をはれるように、これからも地道に「お返し=植樹」を続けていきたいと思っています。

【商品を詳しく見る】
■ナラ フローリングはこちら  /  パネリング(壁材)はこちら
■ニレ フローリングはこちら  /  パネリング(壁材)はこちら
■セン フローリングはこちら  /  パネリング(壁材)はこちら