―デザイン、ディテールにこだわった個性的なご提案を持ち味とされていると思いますが、鎌田工務店様(山形県)のことを教えてください。
私どもは、「世界に二つとない自分だけの家、つくる過程も楽しく」を念頭に掲げ、一生に1度の経験となる「家づくり」を、家族の皆さんが主役となり「つくっていく」という過程から楽しさを感じていただきたいという願いのもと、完全な自由設計を基本とし自社設計施工で家づくりを行っている会社です。家族のステータスとなる家は、皆と同じじゃつまらない。その家族の持ち味を生かした愛着のもてる家づくりを提案しております。
―丹波さまのプロフィール、ご経歴と現在の役割などを教えてください。
建設会社、大手ハウスメーカー、店舗デザイン事務所を経て鎌田工務店に入社。20数年建築に精通している建築オタク。地元に設計した建物は120棟以上。鎌田工務店設計室⾧として設計業務はもちろん、イベントの企画や広報も担当し、何か楽しい新しいことを生み出したり考えるのが大好きです。
―「Re.CORE」開発の発端や経緯について教えてください。
企画型の住宅を考案するにあたりあれこれ考えていたあくる日、ちょうどテレビで洋服のサステナブル化が報道されていました。目をつぶることのできない環境問題の取り組みに、私たちが生み出すもので単純にさりげなく貢献できるものはないか?そしてそれが企業努力という観点ではなく実際に家を手に入れる人が最終的にさりげなく到達できるサステナブル化はと考えたときに、鎌田工務店の持ち味とするデザインが直接サステナブルに精通するのでは?と考え、開発に至りました。
―「Re.CORE」のネーミングについて教えてください。
弊社に13年前に「CORE」という企画型住宅がありました。芯となる部分を中心に可変性を持たせ自分流にカスタマイズできるBOX型の住宅ですが、それが今回進化して戻ってきました。Reは繰り返し、再びという意味がありますが、「CORE」 が再び進化して誕生した意味と、繰り返し、再び=サステナブルに繋がるところから、「Re.CORE」と名付けました。
―「Re.CORE」のコンセプト「デザイン×サステナブル」についてお伝えになりたい想いなどを教えてください。
サステナブルは持続可能という意味合いですが、その根底は「愛着」だと思います。物を大切にすることで持続可能になる、メンテナンスすることで持続可能になる、愛着がわけば大切にしたくなる。そこで、愛着の持てるものを私たちが提供することで「サステナブル」に直結するのではないか。私たちのデザインがサステナブルに通じてくれたら・・・という熱い思いがあります。
―「Re.CORE」のデザインやプランの特徴を教えてください。
デザインはシンプルで永く使えるものを基本としています。外観のデザインはパッと見たときに大きなフォルムとして四角く見えるものと三角に見えるもの、2つ用意しました。間取りは可変性があり様々なパターンでの提案が可能な空間取り、高い位置から光を取り入れられる吹き抜け、+αの空間として広めの「土間」を採用。キッチンは団らんと料理が楽しくなるオープンな造作キッチンにしました。
―「Re.CORE」のサステナビリティの観点での特徴を教えてください。
リユース、リデュース、リサイクルの観点から、厳選した素材を選んでいます。ただその観点だけでは面白くないので、それでいてデザイン性や素材感が光るものを吟味してセレクトしました。また、気候と文化の調和の観点からは日本の伝統文化である「土間」を採用し、コミュニティの場に生かしたり、植物の部屋にしたり、アウトドアの道具部屋にしたりと土足で自由に使っていただける空間をつくりました。生活の質を向上させる建築物としましては、吹き抜けを将来的には部屋にしたり、フリースペースを自由に間仕切り個室を増やしたりできるような可変性のある間取りを採用しており、家族が楽しく団らんできる造作のオリジナルキッチンも魅力です。
―「Re.CORE」のコンセプトや内容について狙い通りのお施主様のお声や反応の例がありましたら、具体例を教えてください。
まだ発売して間もないので、住んでからのお声はあまり聞けないのですが、土間を自分たちなりにアレンジして楽しそうにしていらしたり、打ち合わせでは素材選びに共感していただき、実際お客様自身の選び方がシンプルになっていたり、何にせよ愛着をもってくださっているなと感じることができ嬉しいかぎりです。このままこの家を大切に永く住んでくだされば我々も感無量です。
―実際にこれまで「Re.CORE」をお求めになられたお施主様の中では、デザインとサステナブルのどちらの要素にウエイトを置かれることが多かったのでしょうか。
正直なところ、「サステナブル」よりは「デザイン」ですね。「サステナブル」を意識して興味を持っていただけることは少ないです。しかし、あくまでも「Re.CORE」に住んでいただくことによってデザインから愛着を持っていただき、サステナブルに繋げるというところが我々の狙いなのでそれで良いと思っています。住みゆくことで、自然と興味を持つようになっていただけたら良いなと。
―「Re.CORE」に採用された素材選びはどのようなキーワードやポイントでお進めになりましたか。
リユース、リデュース、リサイクル、そしてエシカル、サステナブルなどのキーワードです。そういったことで環境に配慮していることはもちろんなのですが、やはりデザインを意識しているので意匠性にはこだわりました。そしてもうひと捻り欲しいところで、ニッシンイクスさんのikumori プロジェクトには度肝を抜かれました。「これだ!」と思いました。
―その当時のエピソードは何かございますか。
環境に配慮しているものって、どこか無理やり感があったりするものが多くて、素材選びは正直サステナ疲れしました。ある日、隣の同僚が「見ました?ニッシンイクスから届いているメールにすごく良さそうなものがありますよ!」と最初に見つけてくれたのがikumoriのフローリングでした。北海道で育った広葉樹で出来た製品を使用した分だけ植樹するとは新しい発見で「これしかないね!!」と即、ニッシンイクスの営業の方に連絡したのでした。
― ikumori を発見された時のご心境はいかがでしたか。
もう、これしかない!こんなタイムリーに発見できたなんて、Re.CORE にはikumoriでしょ、と神様が言っているのかと思いました。実際、Re.CORE になくてはならない魅力的な素材となりました。
― ikumori のプロジェクトと製品についてどういった点が良かったでしょうか。
やはり、「植樹」ですね。使用した分植樹する、といったことで自分が環境配慮に貢献している・意識している証となるところがとても良いです。基盤まで国産という点や無駄を極力なくして利用しつつ、それがデザインの一つになっている点も魅力的です。
― ikumori のプロジェクトと製品について、お客様のお声はいかがでしょうか。
まず、プロジェクトにはみなさん感心されます。そして、サステナブルにつなげやすいです。国産材という安心感もありすぐに理解していただけます。私たちがRe.CORE の説明をするときにまず床材の話をしてしまうほどです。製品は、実物を見ていただくととても気に入っていただけます。塗装の種類もあるし樹種も3 種類あるので、多からず少なからず個性が分かれ選びやすいです。
― ikumori プロジェクトや製品について何かご要望はございますでしょうか。
植樹された苗木にお客様の名札がかけられたりすると記念になるのかな?と思いました。また、製品としては集成材のようなものがあったら良さそうだなと思いました。
― ikumori の新たな商材としてあれば検討されたいアイテムがございましたら種類と価格や規格など教えてください。
集成材や巾ハギ材、框材などあれば良さそうと思いました。
―本日は「Re.CORE」のご説明からikumoriの採用経緯まで教えていただき、ありがとうございました。
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