株式会社ニッシンイクスのikumoriプロジェクトとその製品が、 一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会が主催する「ソーシャルプロダクツ・アワード2023」において、ソーシャルプロダクツ賞を受賞しました。このアワードは持続可能な社会の実現につながるソーシャルプロダクツを表彰する制度で、フローリングなどの木材を使用した内装材の業界では初の受賞となります。ikumoriプロジェクトは「森からいただいた広葉樹を、 いただいた量だけ森にお返しする」ことを掲げて、国産広葉樹の持続可能な活用について2021年から取り組みを継続しているプロジェクトです。
■審査員コメント
全ての部材に国産材を用い、調達から加工の全プロセスにわたり国内製造にこだわっている点を評価したい。また、「森からいただいた広葉樹を、いただいた量だけ森にお返しする」という独自の発想をもとに、植樹をセットとした商品とすることで森林保護に尽力している点が興味深い。広葉樹の国内需要を増やすことは大幅なCO₂排出量の削減につながることが期待される。今後は、地域社会や顧客を更に巻き込む仕組みの構築にも期待したい。
■ソーシャルプロダクツ・アワードとは
ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)は、持続可能な社会の実現につながる優れたソーシャルプロダクツ(※)を、社会性と商品性の両面から評価する日本ではじめての表彰制度です。2012年に始まり、今回で10回目を迎えました。
(※)ソーシャルプロダクツとは、エコ(環境配慮)や、オーガニック、フェアトレード、売上の一部を通じた寄付など人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、生活者がよりよい社会づくりへの参加(社会貢献)が可能なものをさします。
■受賞商品(ikumori)について
北海道産の広葉樹をできるだけ無駄なく効率よく使用したフローリングやパネリング(壁材)を製造販売し、使用した資源量に見合う苗木を再び北海道の地に植樹するプロジェクト。現在、広葉樹は豊かな表情や質感、木目の美しさなどからインテリアとしても人気が高い一方、針葉樹に比べて国内自給率が低く、多くが海外からの輸入に依存している状況です。国内のものを使用する場合は、自然更新した広葉樹に頼るしかなく、資源の持続性は大きな課題となっていました。ikumoriの「育てる、使う、植える」の循環によってより豊かな生態系を育み、将来世代に貴重な森林をひきついでいきます。そして、インテリア素材を検討される方にエシカルな選択肢を提案します。
プロジェクトの対象商品は、北海道を代表するナラ、ニレ、センの3樹種を使用したフローリングとパネリング6アイテムです。
■SDGs との関連性
ikumori プロジェクトは以下にご紹介するSDGs 目標を中心に取り組み、サステナブルな社会づくりに貢献します。
15. 陸の豊かさも守ろう
ikumoriプロジェクトは、使用した北海道産広葉樹の原木量に見合う広葉樹の苗木を植樹することによって、持続可能な森林の利用を実現します。また植樹を通じて、土壌の保全をはかり、豊かな生態系を育みます。
12. つくる責任つかう責任
ikumori プロジェクトでは、杢(もく)や節など通常は除去される部分も意匠として使用することにより、廃棄木材を削減しています。また、ウェブサイトやSNS などを通じて、森林保全やエシカル消費などについて伝え、エシカルなライフスタイルへの関心を高めていきます。
13. 気候変動に具体的な対策を
ikumoriプロジェクトの推進によって、二酸化炭素の固定と吸収に貢献します。ikumori 製品は国産材100% 使用製品ですので外国産材の使用と比較すると輸送エネルギー=CO2 排出の削減につながります。
17. パートナーシップで目標を達成しよう
ikumori プロジェクトは弊社だけではなく、製造事業者や森林組合、専門家などさまざまな方々との協働で展開していきます。
■ikumoriプロジェクトの実績
プロジェクトの第1期分として、製品の販売を開始した2021年12月から2022年6月までの製品販売実績に基づき、製品に使用した量に見合う170本の北海道産広葉樹の植樹を2022年10月15日に完了いたしました。また、広葉樹の植樹と生き物の関係を継続的に観察する活動として第1回ikumori生き物調査を実施いたしました。現在2022年7月より第2期に入り、販売と次回の植樹等の準備を進めております。
プレスリリース
年次報告書2022
生き物調査報告書
ikumoriフローリング 施工事例
ソーシャルプロダクツアワードHP
【商品を詳しく見る】
■ナラ フローリングはこちら / パネリング(壁材)はこちら
■ニレ フローリングはこちら / パネリング(壁材)はこちら
■セン フローリングはこちら / パネリング(壁材)はこちら